コロナ禍におけるキャンプの心得

大自然のなか開放的な気分が楽しめるキャンプですが、新型コロナウイルス感染予防には日々の生活と同様に気をつける必要があります。近年キャンプは人気が高まっておりキャンパー人口が増加していますが、屋外で密を避けることができる、ということもありアウトドアレジャーとしてさらに注目が集まっています。そんななか自分も周囲の人も安全にキャンプをするために心がけるべきポイントをご紹介します。ルールやマナーはもちろん感染症対策も怠らずにキャンプを楽しんで、良い思い出を持ち帰りましょう。

日々の健康管理に気をつける

屋内外に関わらず、感染症対策において気をつけるべき基本的なポイントは変わりません。自身の健康管理を怠ることで周囲の人々に迷惑をかける可能性もありますので十分に注意してください。
出かける前はもちろん、日頃からするべきこととして①食事や睡眠などの健康管理、②毎日の検温、③こまめな消毒、があります。健康管理や検温は少しでも異変を感じたら無理はせずに日程を変更するなど計画を見合わせましょう。また自分だけでなく一緒にキャンプに行く家族、仲間の健康状況にも気を配り、無理はせずに実施の判断をしてください。

一緒に行くメンバーはどうしたらいい?

基本的にメンバーに体調不良(発熱、倦怠感、味覚・嗅覚障害、風邪のような症状)を訴える人がいなければ一緒にキャンプをすることは問題ありません。しかしメンバーに県外の人や感染症流行エリア在住の人、重症化リスクが高いとされる高齢者がいる場合は注意を払いましょう。自分だけでなくメンバーの居住エリアの状況も把握し各々の自治体からの感染症に関するアナウンスも事前に確認してください。場合によっては近隣のメンバー同士で人数を絞ったり遠方に行くのを控えたりするなど対策しましょう。

移動する時に気をつけること

目的地のキャンプ場に行くまでの移動で気をつけるポイントは日々の生活での外出時と変わりません。マスクの着用は基本として、公共交通機関を使う場合は複数人が手を触れる箇所もありますので携帯用消毒液や除菌シートなどすぐに取り出せるようにするとよいでしょう。自家用車で複数人で向かう場合にも大声で話すことは控えましょう。感染症流行エリアを通過する場合や多くの人が立ち寄る休憩場所などでは、より注意を払ってください。

事前準備を怠らずに。持ち物をチェック

一般的な感染症対策の予防アイテムはアウトドアでも有効です。汗をかいたり日をまたいだりすることもありますのでマスクは予備も忘れずに。食事や洗い物の場面も多いので消毒液や除菌シートは余裕を持って用意し、こまめに消毒しましょう。またアルコール消毒液は引火の恐れもありますので、キャンプ場内での取り扱いには十分注意してください。そして意外と忘れがちなのが体温計。デイキャンプではなく宿泊する場合は翌日の検温も大切です。またキャンプの一般的な必要備品や食料などの準備は現地ではなく、なるべく自宅近辺で済ませておくようにしましょう。

キャンプ場内での過ごし方

基本的にマスクの着用は必要ですが熱中症に注意してください。他のグループやテントとの間で十分距離が保たれ、人が少ない広々してるところでは無理はせずに適宜マスクを着脱してください。キャンプ場内の管理棟や売店などの屋内施設では密になる場面も想定されます。また共有施設でも他のキャンパーの出入りがありますので、こういった場所ではマスクを必ず着用し出入りの際は手指の消毒をしましょう。特に小さい子どもがいる場合は色々なものを触ったりするので、目を離さないよう気をつけてください。炊事の設備やトイレ・シャワーなどがそろったロッジタイプの施設だとより安心して利用することができます。

食事の際はより注意を

キャンプの醍醐味の一つは自分達で作った料理をみんなで楽しく味わうことです。しかし感染症対策においてキャンプでより気をつけるべきポイントも食事の場面にあります。
特にキャンプ定番のバーベキューや大皿料理、鍋などは複数人が同じ料理に箸をつけることも想定されますが、面倒でも各々の食器に取り分けて、カトラリー類の共用もしないよう気をつけてください。またキャンプでお酒を楽しむ人も多いですが、お酒を飲むと大声でしゃべったり笑ったりなど、つい羽目を外しがちになります。タープのタイプによっては密閉空間になることもありますので、換気を心がけましょう。楽しい時間ではありますが、メンバー同士で気を配って食事を楽しみましょう。食事の前後や洗い物の際にも消毒は忘れずに。